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ガットの基礎知識
ガットの特性についての大まかな説明です。張替え時の参考になれば幸いです。
1.材質
ガットの材質には、ナイロン・ポリエステル・ナチュラルなどがあります。ナイロンは最も一般的な材料で、いろいろな特徴を持ったものがあり選択肢が豊富です。ポリエステルは硬くて切れにくいものが多く、ボールを飛ばすのにはある程度のパワーが必要になります。ナイロンやナチュラルに比べてテンション維持性能が劣るものが多いため切れなくても早めの張替えがおすすめです。ナチュラルは打球感が柔らかくテンション維持も良いのですが、価格が高いことと湿気に弱いのが弱点です。
2.構造
ガットには大きく分けて、モノタイプ・モノフィラメント・マルチフィラメントなどがあります。モノタイプは単一構造で、ポリエステルガットの多くがこの構造です。特性としては耐久性には優れるが反発力は劣るものが多く見られます。モノフィラメントは芯糸に細い糸を巻き付けた構造で、反発力・耐久性に優れるものが多く打感は硬いものが多いのが特徴です。マルチフィラメントは細い糸を数多く束ねた構造で、打感は柔らかくホールド感もあるが耐久性が劣るものが多く見られます。
3.ゲージ
ガットの太さをゲージと呼び、1.10mm~1.40mm位のものが一般的です。ゲージの細いものはボールを飛ばしやすくスピン性能も高いと言われています。また太いものは耐久性に優れています。
4.テンション
ガットを張るときに引っ張る強さをテンションと呼び、ポンド(lbs)と言う単位で表します。1ポンドは約0.454㎏、50ポンドならおよそ22.7㎏になります。テンションが低ければボールはよく飛びスピンもかかり易く、またテンションが高ければコントロール性が良くなると言われます。
5.張替えの目安
ガットは張った瞬間から伸びはじめます。ナイロンガットの場合で約3~4ヶ月で本来の性能はなくなってしまいます。ポリエステルの場合はさらに短く、1ヶ月程度だと言われています。そのようなガットでプレイを続けると、ボールのコントロールやスピン性能が悪くなるばかりでなく手首や肘の故障の原因になります。切れなくてもナイロンガットは季節の変わり目ごと(約3ヶ月に1度)に、ポリエステルガットは1ヶ月を目安に張替えることをお勧めします。
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